今回買取お知らせをさせていただくのはスイスのMONDAINE(モンディーン)というブランドです。
同ブランドはスイス国鉄の各駅に掲げられている時計を忠実に再現したデザインのモデルで有名です。
文字盤に数字が全くなく、黒一色のシンプルな時針と分針、先端に円が付いた赤い秒針といえばすぐにイメージできると思います。
スイス国鉄の駅にある時計は、設置当初から現在までMOBATIME社という専門メーカーが製造したものを使用しています。
これをMONDAINEが勝手に模写した時計を手がけているわけではなく、1986年から正式な認可を得て「スイス国鉄オフィシャル鉄道ウォッチ」としてそのデザインを忠実に反映した時計を販売しています。
またデザインと並んでMONDAINEの特徴とされているのが独特な分針の動きです。
通常のアナログ時計は、秒針の動きに伴って分針も少しずつ動きます。
それによって30秒を過ぎると、分針がインデックス(分を示す棒)の中間を指すことになり、今が何分なのか一瞬ではわかりにくくなってしまいます。
これでは正確な表示が求められる鉄道用時計としては役に立たないということから、MONDAINEの時計では、秒針が一周して頂点に達した時に初めて分針が動いて次のインデックスを指すという設計が施されています。
これによってデジタル時計にも劣らぬ、正確な時刻を瞬時に読み取ることが出来ます。
さらに言えば実際の駅の時計は、秒針が約58秒で1周し(頂点に達し)、残りの約2秒を使って分針が動き、秒針が再び動き出すのですが
MONDAINEのラインナップの中には、この機構(Stop2Goストップ・トゥ・ゴー)を忠実に再現したものがあります。
このムーブメントを腕時計というコンパクトなサイズで実現させるためには、緻密な設計が求められています。
そのために価格も通常のラインナップよりかなり高くなりますが、MONDAINEが有名なブランドとなった現在、差が付く1本としてコレクションに加えてはいかがでしょうか。
他にも、日本限定モデル(Japan Exclusive)が存在します。
通常モデルは、時針と分針が黒ですが、このモデルの一部にはシルバーの針を採用しており、ベルトにもグリーンやブラウンなどの、これまでにないカラーを使用しています。
これにより単なる実用性から、カラーコーディネートを意識したブランドへと変わりつつあります。
当店ではMONDAINEの買取を実施中です。
同ブランドの腕時計は多くのモデルが高額買取対象となっておりますが、中でも世界50本限定生産された、バルジュー クロノグラフは取扱強化中となっております。
50本生産とありますが、内30本は関係者や特別顧客の手にわたり、実質販売されたのは世界で20本とされている希少モデルです。