スイスには非常に古い歴史を持つ時計ブランドが数多くありますが、その中でも最古参のブランパン。
1815年にはフレデリック・ルイ・ブランパンの時計製法をより高効率化させることに成功させ、時計の生産効率を大幅に改善させています。
その他にも脱進機をそれまでシリンダー方式を採るのが一般的だった時代に、新しくアンクル方式を採り上げ、時計業界全体に大きな影響を与えています。
1932年にはいると200年以上にも続いた一族経営に終止符を打ちましたが、レイベル・ブランパンという社名に変更し新体制のもと伝統を尊重した時計作りが続けられています。
その後、ダイバーズウォッチといえばブランパンという印象を決定付けた、フィフティ ファゾムスを完成させます。
これはフランス海軍のフロッグマン部隊の創設者の要請によって誕生したもので、高い防水性能とファッション性を兼ね備えたフィフティ ファゾムスはダイバーウォッチの世界基準となりました。
その後も着実に多くのファンを拡大させていたブランパンでしたが、SSIHの傘下に入りさらに生産体制を強化。結果的に生産本数を二倍以上も伸ばすことに成功。
しかし、クォーツショックによってSSIHの傘下から離れ、ジャック・ピゲ、ジャン・クロード・ビバーのもと新生ブランパンが誕生。
再起にあたり、伝統の機械式時計のさらに洗練させ複雑時計を完成させます。これによって再びトップブランドとしての地位に立ち脚光を浴びることになりました。