イタリアの時計ブランド、パネライは日本でも大変な人気を博している高級時計ブランドです
1860年にジョバンニ・パネライがイタリアのフィレンツェという地に創立。
当時の業務は時計販売店の経営と精密機器の製造を主としていました。
イタリア海軍などからの要請で軍用時計の納入にも精力的にこなし、次第に独自の時計を手がけるようになりました。
パネライというブランドは軍隊の歴史と共にあると言ってもいいほどの実績があります。
時計以外にも第一次世界大戦時には、特殊潜水部隊の計器類のために蛍光物質を独自開発するなど、幅広い分野での活躍を見せていました。
そして、1930年代にパネライの腕時計のルーツとなる防水時計の開発を開始し、1938年には初めてのミリタリーダイバーズウォッチであるラジオミールという製品を発表し、そのクオリティの高さから新しいモデルの開発に注力。第二次世界大戦時には甲板将校へ送られたマーレ・ノストゥルムなどの名品を完成させています。
パネライの時計で特徴として挙げられるのが、1940年の時に考案されたレバーロック式リューズガードで、この機構によって誤作動を起こさずに推進200メートルまで防水性を保つことができます。
また、1949年には新たな蛍光物質がリリースされ、現在でもルミノール1950というシリーズ名で数多くのモデルが発売されています。
現在では数多くの民生用の高級時計を手がけているパネライですが、上記の生い立ちから長らく軍用の時計作りをメインとしていたため、民生ブランドが正式に発足されたのは1993年と、時計メーカーとしては若いブランドとなっています。
とはいえ、パネライの軍用時代のヒストリーと時計のクオリティから、瞬く間に他の著名ブランドにも引けを取らない名声を得ることに成功し、1997年にはリシュモングループの傘下となったことで市場規模を世界に拡大しました。
パネライならではのミリタリー仕様のぶこつなフェイスが注目を集めるようになり、現在でもデカ厚ブームの先駆けとしてマストアイテムとなっています。
また、イタリアの時計ブランドの中でも多くのヒストリーがあることから、コレクターも非常に多く、数ある時計ブランドの中でもパネライのモデルはひときわ買取人気を集めるモデルが多く存在します。
定番どころでは1950 (PAM00127)などが人気です。このモデルはユニタス製6497ムーブメントを21600振動に完了したもので、軍用のラジオミールに使われていた二重文字盤をはじめ、パネライの中でも特に大型となる直径47ミリのケースを採用しています。
また、ブラスト仕上げのフィッシュテールバックを装着していて、第二次世界大戦中のミリタリータイプを再現したモデルとしても有名です。
あらゆる限定モデルの中でも希少価値が高く、市場に出回る数は少ない為、買取価格も非常に高額となっています。