ドイツ空軍のパイロットを勤めた経歴を持つヘルムート・ジンが時計好きが高じて1961年の時に自身の時計ブランド「ジン スペツィアルウーレン」を設立。
日本語訳でジン特殊時計会社という名のとおり、独創的な時計の数々を発表しています。
パイロット時代の経験を生かし軍用にも対応できる頑丈な時計作りを得意としており、本国の警察や特殊部隊にも使用された実績を持ちます。
sinnの時計で最も有名な機構がハイドロシステムと呼ばれるもので、時計ケースにシリコンオイルを封入することで外気圧に対して内圧を自動調整を行いなんと5000m防水を実現した驚異的なシステム。
この他にも湿気の多い環境でもインデックスが曇らないように乾燥材をケース内に含ませるなど、斬新な工夫を凝らした機構、そして最近では特殊素材を使った時計というのも珍しいことではなくなってきていますが、Sinnでは早くから最先端の特殊素材を積極的に取り入れており、通常の高級時計とは一味違う拘りの時計を手がけることで日本でもファンの獲得を着実に広げています。
日本ではSinnのEZMシリーズがとても人気。
一般向けの時計とは一線をひく、いわば計測機器のような精度と耐久性を誇るEZMシリーズ。
ハイドロテクノロジーを確立した1996年の次の年のはじめてEZM1と2が発表され、Sinnの名を一躍世界に知らしめることになりました。
実際にドイツの特殊部隊などに使用されるなどその性能は既に多くの過酷な現場によって実証済み。
見た目は高級感よりも実用性を重視した堅調なドイツらしい印象を受けます。
ジンの時計の最も代表的な顔ともいえるEZMシリーズに並んで、Sinnの有名なモデルといえば903があります。
ブライトリングのナビタイマーに瓜二つの見た目ですがこれは決して盗作ではなく、ブライトリングがクォーツショックが原因で倒産となったなった時代に、そのときに残っていたパーツ、そしてデザインの権利をSinnが買取したため、当時のナビタイマーとそっくりな903が誕生したのです。
現行は両方ともマイナーチェンジを繰り返しているためそれぞれ違いが出てきていますが、当時の両モデルはほぼまったく一緒の構成でした。
当店ではEZMシリーズや903をはじめ、Sinnの時計は幅広いモデルを買取対象とさせていただいております。